おまえの脇毛を見せて 小説
「いいよなぁs高は、伊藤はもう卒業したんだって」教室の窓際で海堂らはいつも猥談をしている。
でも確かにこの学校はそんなことにも縁はない。なにせ男子校、しかしこの性欲を抑えられるほど16歳は発達していない。特に女子禁制の場所ほど、、、
「御堂、ねぇ御堂聞いてる?」
「あぁごめん聞いてなかった何?」
「次の体育、中だから一緒に行こう?」
「あぁうん、行こう」
いつ見てもこの学校のボロさは目につく。ほとんど木造で、少し壁に背をつけただけで軋む音が聞こえる。
「今日はジム行く?」
「いいや昨日行ったばっかだし」
その節約によるものかは知らないがなぜかジム室というものがある。なぜだ??
小学生が着るようなチープな体操着を着て体育館に向かう。
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ほてってくる。なんだか股間のあたりがムズムズする。あーつい感じがする。脇にどうしても目がいく。
「なんでこっち見てくるの?」
「え?」
「こっち見んなって言ってんの」
「え?」
「…」
隣の席で仲良くなったこの男は日浦という。髪が男にしては長くて色が白くて、痩せている。高校から仲良くなったからかどうしても深い話をしたことがない。だから掴めない感じがある。
「おーいボールそっち行ったぞー」
「痛っ、かぁーっ、誰だ?海堂か、、いってぇもっと早く言えよー」
「お前がぼーっとしてるのがいけないんだ」
「御堂、お前そこで休んでろ」
「うるせぇ、かぁーっいってぇなぁ」
「御堂ー大丈夫?冷却剤持ってきたよ」
「いいよ、ほっといて早く戻った方がいいぞ」
「隣いい?」
「…」
こんなのが出会ってから何回かあった。正直気持ち悪い。俺は女の子が隣にいて欲しいのに、、、
「あぁー疲れたぁ、この後どうする?ジム行く?」
「もう疲れたよ、お前全然筋肉ないのによくそんなこと言えんな」
「いや、筋肉はあるよほら」
力こぶを見せてくる。
なんだかむずむずする。
「お前意外と脇毛生えてんだな」
「まぁ男だからね、そうじゃなくて筋肉見てよ」
「あぁ、確かに。ってかお前脇毛生えてんだな」
ほんのちょっとではある、でも確かに毛がある
「あんま、、見んなよ」
「下も生えてんのか?お前生えてんのか?」
「えぇ、、まぁね」
あつい、、芯から熱が出てくるかんじがする。ぼーっとする、勝手に
「おい!なんだよ!触んなって!」
「あぁ!ごめん、、ごめん」
「さっきはごめん!なんか奢るから許して!」
「いやもういいよ、じゃコンビニ行こ。あっついアイスね」
「御堂チョコミント食べれんだね」
「そうだな、お前なにそれ?」
「なんだろこれ、、カオス味だって、スゴイ味するよ。食べる?」
「えっ??あっ、食べる」
「このあと暇か?暑いしうち来いよ」
「、、うん」
「お前風呂入るか?先入っていいぞ」
「そうね、、入ろうかな」
最近仮面ライダーにハマった。録画しないと
「服あるー?」
「おまえL入るか?入んないよな。ショートパンツならあるぞ」
「まぁそれでいいかな」
「やっぱぶっかぶかだなTシャツはLしかないからな」
「ねぇ、、さっきなんで触ったの?」
「いや好奇心かな」
「僕はね熱くなったんだよ、ムズムズしたんだよ」
「ねぇもう一回触って?」