微妙な選択肢を迫られた!
なぜか大学に行けない。そんな日々がここ最近続いていて、病院に行った帰りにまたそんなことを思っていた。授業は終わってしまったが、気分転換がてら大学に行こうと思った。しかし外に出て気づく。土砂降りだ。
3つの選択肢がある。自転車で行く。徒歩で行く。バスで行く。
自転車は濡れるし、徒歩は遅いし、バスで行くほど気分転換に金はかけたくない。そしてふと思った。今もそんな感じだなぁと。
芸人になりたいと思っている。
それも3つ、選択肢がある。サークルに入る。在学中に養成所に通う。芸人以外の道にする。
どうやってこの2つの問題を解決するか、学生マンション玄関口で立ち尽くして決めた。
恐ろしいけど興奮する方に、と。
そう決めた瞬間、土砂降りの中自転車で爆走してる自分がいた。大声を叫んでいる。幸い全身黒の服だ。思ったより雨が強い。半ばになって合羽を着た自転車の女性が横を通る。その手があったかぁ、、、。終盤、学生が好奇な目で僕を見ている気がした。メガネもほとんど見えないが、なんとなく片手を学生が見えないように覆った。悔しかった。
僕の人生は恥から出来ている。気の乗らない選択肢になって初めてその問題を確認し、他の人は安全な内にそれを解決する。同じ環境でも、そんなことが多々あるから馴染めないでいる。しかし、そんな人間が成功して、救われる人が少なくとも一人ぐらいはいて欲しい
童貞には恋が多い
一人暮らしの朝はめっきり弱い。特に休日ともなると。しかし8時に起き、食堂でメシを食う。眠気が再発しないようにコーヒーを飲んで読書をする。最近は中国史、専ら三国志が面白い。
ウトウトし始め時計をみると、12時だ。ちょうどいい、昼ごはんを食べに行こうと思った。金欠だ、昨日と同じ牛丼を食べる。
最近、中国史にハマっている。というのもキングダムを読んだからだ。牛丼屋の近くにブックオフがある。
いやぁ、始皇帝が住民に檄を飛ばすシーンいいんだよなぁ、、と立ち読みしながら思っていると、隣に女性が来た。同い年ぐらいだ、キングダムを読むらしい。
ここまでで読者はきっと、この童貞この人を好きになるんだな、と嘲笑っているだろうが、舐めてもらっちゃ困る。僕も大学生だ、そんなこと許されるのは中学生までだ。
やはり始皇帝に目は戻る。戻るって言っちゃった、、、
20分経った。
完全にオカシイと思った。
この女めっちゃキングダム読んでるやん、、、!長くねぇ!?と、
いや待て、冷静になれ、俺は三国志も買って、史記すらも買った漢だぞ!キングダムへの愛は絶対俺の方が強いはずだ、、、だけどちょっと足が痺れてきたぞ、いやでも負けたくねぇな
40分ほど経ったとき、なんだか楽しく?なってきてしまった。キングダム好きな女の子っているんだぁー、ふーん、と。するとキングダムをよそになんだかその人が気になってくるのである。もちろん長編漫画とはいえ棚の一隅、数十センチの距離だ。こんなこと考えるなんて童貞だなぁ、と思いつつ、今までもこんなチャンスがありながらうしうじして、取り逃がした過去を思い出した。そこそこ良い大学だ。通ってる所は。
しかしなんだか悲しくなった。僕は今まで、かつ今も何をやっているのだろうと!もう決めた!話しかけてやる。さらばだ過去の自分!俺はお前と決別してやる!!
決別できなかった。話しかけられなかった、、結局こんなことしかなかった。だから童貞なんだ。童貞は業だ。カルマすぎる。だって世界の半分の人と話せないんだ。それどころかもう半分ともまともに話せないけど。
これを書いてて胸が苦しくなってきてしまった。もうちょっとポップなこと書きたかったんだけどなぁ
なんて面白いんだ!この人生は!
昨晩は12時にきっちり寝た。アラームもセットした!なのに正午をとっくに過ぎているとは!
まぁそんな日もあるさ、昨日はプログラミングのセットアップができないことにイラついてふて寝したから今日こそ頑張るぞ!
あぁ!!くそぅ全然できねぇ!!!
もうダメだ、メシだメシ!優雅にブランチかましてやるぞ!
金ねぇ、、、牛丼しかねぇな。
結局どうやったらできるんだろうなぁ、まぁ悩んでも仕方ない。ブランチかますって決めたからな。セブンのコーヒーでも買って読書するか
この図書館の席いつも空いてないんだよなぁ。お!史記あんじゃん!さいこー
こんなもんだ人生、だいたいは上手くいかない。それでそれを上手く避けられた奴が上手くいくんだわ。残念。正面の憂鬱よ、君にはオサラバだ!
僕の人より弱い点
恐怖だ。恐怖に弱い。人と違ってそれがとても敏感である。
いつも前髪をかきあげ、ゴムでしばって下駄で外に出る。
今日もその格好で大学に行った。サークルで仲良くなったオタクっぽい太った4年生の先輩がウチに来た。そして高校2年生の女の子と付き合ってると言う。
うろたえてしまった。自分がピュアすぎることに先輩が帰った後気づいて悶えてしまった。
きっと人と違うことがしたいだけなんだ。倫理観がおかしいと思いたいだけなんだ。でも本性は変わらない。ずっと恐れて過ごしている
若さとは
熱がある。しかしそれの矛先が分からない。それこそ若さだと思う。試行錯誤して自分に向いているものを探す。必死に何かを追いかける、っていうのはメンドクさくてできなかったりする。でも常に何か成し遂げたいと思っている。
僕の夢は向いていることで金を稼ぐこと、できるだけ多く。もっと具体的に言うと、情報系の大学に通ってるからプログラミング、そしてイラスト、また芸人になってコントを作りたいとも思っている。どれもこれも別々だけど、向いてることだと思う。さっきも言った通り、めんどくさくてできないこともあるけど、、、
でも決定するには早いと思っている。なぜなら進路が決まってないからだ、これって誓ったものがない。上3つもまだまだ。とにかく今はできそうなことをやってみる。
大学生活が楽しい
大学への道のりは坂が多い。クロスバイクも引きずって通うわけだ。
今日、漫画同好会の先輩が同じ学生マンションに住んでいることがわかった。4年生で明日就活らしい。おしゃべりで少し太った人だ。その人が言うに僕の道はまさに邪道らしい。同じ距離で坂が全くない一方通行の道があるそうで、この何時間前にその道を教えてもらった。学生街だから交通の便だけでなく、コンビニはもちろん色んな店が揃っている。そんなの坂だらけの道にはなかった。
今が楽しい。これからもどうにかして楽しくしたい。しかし、いったい何が楽しいかが分からないと対策のしようがないので少し考える。
芸人になる夢が間近にあること
有名大学に通っていること
イラストに熱中できていること
何にもやる気が出ない時、ゆっくりとカフェしたい時に本を読んで落ち着くこと
焦らなくていいことを知っていること
ずっと窮屈だった、受験が終わるまで合格の成果が出なかったわけだから。
日々の内から出てくるものの工夫の仕方は時間をかけてゆっくり形を変えていくけど必ず良い方向に向いている。
コペルニクス的転回
挨拶ができる人間でありたいと思っている。
この学生マンションのロビーに構えられた複数人掛けのソファでくつろいでいる学生を僕以外見たことがない。玄関に面するから丸見え(共同だからなんだけど)だからだ。
今日も寝転がってブックオフで買った論語を読んでいた。すると、一人のメガネをかけた男子学生がソファのとなりのポストボックスの中をロックを解除して見ていた。
挨拶をした。
見向きもされず無視されてしまった。
少しムカっとするわけだが、そんなこと論語の前に恥ずかしくなって三省するわけだ。ふと、この自分がおかしいことに気づいた。つまり人の目に付く場所でくつろいでいる自分、しかも誰も使わないから目立つ場所だ。そんな人間に人は話しかけづらいし、そんな道徳もわきまえない奴に話しかけたくもないだろう。
もちろん今の時代の挨拶のできなさのせいにもできるのだが、それにしても自分が悪いと思ったのである。